【コラム】「暗記が苦手」はどうすれば克服できる?

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暗記が苦手なんですが、どうすればよく覚えられるようになりますか?

この疑問を抱いたことがある、絶賛学校の勉強やお仕事で暗記モノに困っているというそこのあなた、必見です。

「暗記が苦手」という病

私、暗記科目が苦手なんです…。どうすればいいんでしょうか…?

こんなセリフを、私は幾度となく先輩、同輩、後輩問わず耳にしてきました。「暗記が苦手だ」と思っている方は体感ではかなり多い印象があります。

これを読んでいるそこのあなたも、このページに来たということはどこか苦手意識をお持ちなのではないでしょうか?

そんな方は、
①暗記のやり方が自分に合っていない
②暗記とは何かがそもそも理解できていない

この2パターンのいずれか(あるいは両方)に当てはまることが多いと私は考えています。
ここではそれぞれについて解説し、解決策を考えていきましょう。

①暗記のやり方が自分に合っていない

まずはやり方の問題を見直してみましょう。あなたはものを覚えるとき、どういった方法をとっていますか?
「五感を生かして覚えよう!」と書いた勉強法の書籍を私は何度も見てきましたが、これは抽象的すぎてそのまま活用するにはステップを挟む必要があります。
まずは多くの場合に使える「五感を使った」暗記のやり方はざっくり以下の3つに大別されると考えられます。
①目で見て覚える(視覚)
②耳で聞いて覚える(聴覚)
③手で書いて覚える(触覚)

場合によっては味覚や嗅覚も一緒にエピソード記憶的な役割を果たしたり、実習などを通して五感全てをフル活用したりする場合もありますが、多くは上記3パターンでしょう。

では、そのうちあなたに合った方法はどれでしょうか?
これを意外と把握できていない方がしばしばいるように思います。
MBTI診断のように「あなたは視覚で覚える型です!」なんてわかりやすいのがあればよいのですが、生憎とそんなものはありません。地道に試していくしかないのです。実際に私も、目で見てるだけじゃ全然頭に入らないという方が音読を試したところ、スッと記憶に残るようになったという方にもお会いしたことがあります。

しかし、それをせずに慣れているからというだけで1つのパターンに固執し、覚えられないと嘆いている方、まずはそのやり方がご自身に合っていない可能性を検討してみましょう。

②暗記とは何かがそもそも理解できていない

私の体感として、①以前の問題としてこちらが課題となる方が多いように思います。

さて、まず一番大切なことをお話ししましょう。最初はこの質問から。

皆さんは何のために暗記をしていますか?

さあ、考えてみましょう。あなたは何のために暗記をしていますか?
学校のテストでいい点を取るため?資格試験や受験に合格するため?あるいは日常生活のあれこれを効率よくするため?

これらは具体例ですが、もっと根幹をなす暗記の本質というものが隠されています。それが何か、ピンときましたか?当たり前ですが、多くの方がつい意識から抜けてしまっているように思います。熟考したのち、続きをご覧ください。

さて、正解発表といきましょう。

答えは、「思い出すため」です。もっと言えば、「記憶している知識を思い出して使うため」です。

答えが出てきましたか?まずはこのことを意識しましょう。「インプットはアウトプットのためにある」というやつです。

これを踏まえると、暗記のために最も重要だと私が考える勉強法は「思い出す練習をすること」です。
より具体的には、自分でひたすらテストをすることです。英単語だろうが日本史の年号だろうが、なんだって同じです。

では、具体的なやり方を書いてみましょう。

①まずはうろ覚えでもいいから得意なやり方で頭に入れてみる。この時点で完璧に覚えようなんて思わなくて大丈夫です。どうせ無理ですし、すぐに忘れるので嫌になってやめてしまうだけですから。

②それを自分でテストする。暗唱や書き出しなど、これも自分に合ったやり方を選ぶとよいでしょう。例えば覚えた例文を書きだしてみる、日本史の出来事を年号とセットに書いて年表っぽいものを作ってみる。なんでも構いません。重要なのは何も見ずに記憶を頼りにやってみることです。

③最初はもちろんうろ覚えなのであちこち間違えることでしょう。ですが気にしなくてOK。むしろ一発で完璧に再現出来たらそれはもうすでに覚えている知識。時間を空けて定期的に忘れてないかチェックする程度で十分でしょう。
間違えたものについては、答えを見直しつつ確認し、理解が足りてなかったのか、漢字やスペルを忘れたのか、間違えた原因をきちんと分析します。

原因を踏まえて覚えなおしたら、再度テストに…

ひたすらにこの①~④を繰り返すのです。正直、時間がかかって仕方がないと思うかもしれません。ですが、こうして「使ってみる→思い出せない→覚えなおす→使ってみる→…」というサイクルを通して覚えたものは忘れにくく、長期的に見ればがっつり覚えなおすのにかかる時間を削減できます。もちろんテスト形式なのでついでに試験対策もばっちり。どういったポイントとキーワードが結びつくのか、関連づけもでき、試験に出てきたときに自分が間違えそうなところも自覚することができます。

まさにおいしいところしかありませんよね?この「覚える練習」ではなく「思い出す練習」という意識は、覚えることばかり重視されがちな暗記に革命的な変化をもたらしてくれます。

まとめ

いかがでしたか?

①自分のやり方にあった覚え方を模索し、
②その方法で覚えた知識を「思い出す練習」の繰り返しで定着させる。

この2つを通して継続的に学習することで、いかなることであっても効率的に覚えることが可能です。
ぜひ、暗記が苦手だと言いながら逃げてしまっている方、あきらめずにスタイルを見直してみてくださいね。

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